弊社は令和2年3月~4月にかけて、ハンドメイド商品を購入した方、またそうでなかった方々へ、アンケートを実施いたしました。
弊社の販売会場のみですので、サンプル数80は多い数字ではありませんが、ハンドメイド商品を消費者はどのような「目」でご覧になっているか、ご参考になれば幸いです。
① 商品イメージ
良い面
- デザインが個性的
- 一点もの(世界に一つ)
- 作者のセンスがあり、見ていて楽しい
- 市販品にない工夫のある商品がある
- 質が良い
- 自分の好みで、制作してくれる
- 愛情が込められている
- 個人がひらめいたアイデア等をすぐ商品化できる(から素晴らしい)
悪い面
- デザインが安っぽい
- プレゼントには使えない(包装等や化粧箱がない)
- センスが悪い
- 安っぽい
② 技術に関して
良い面
- 自分の好みで制作してくれる
悪い面
- 販売するに値しない(下手な)技術力
- プレゼントには使えない
- バザーに出す程度の技術力
- 同じようなデザインばかり
③ 価格に関して
良い面
- 価格がわかりにくいのでギフトに最適
悪い面
- バザーに出す程度の技術力で、安くても買う気にならない
- 材料やデザインが類似しているのに、価格がバラバラ
- 価格のつけ方が不透明
- 場所によって値段が違う
- 出来栄えのわりに高い
④ 販売に関して
良い面
- 無回答
悪い面
- 陳列の仕方が悪い
- 販売員によっては、購買意欲が下がる
- 押し売り
- 主婦感丸出し(隣のオバチャン)
- 言葉遣いがなっていない
- 販売員の服装がだらしない
- 哀れ感を出す
- 包装ができない。安っぽい(紙や箱)
- なれなれしい
⑤ 安全安心
良い面
- 修理してもらえる(から長く使える)
悪い面
- 材料の出所が不明
- 鑑定書等証明書がないから信用できない
⑥ その他
良い面
インターネットですぐ購入できる
悪い面
自分で作っているかどうか疑わしい
以上
ご覧になっていかがでしたでしょうか。
ハンドメイドって「両刃の刀」ですね。これは技術力や販売姿勢も含めた製作者の「差」なのです。
良い印象を持っていただければ、今後もハンドメイドのファンになってくれる可能性がありますが、そうでなかった場合は、2度とハンドメイドに振り向いてはくれないでしょう。
イベントが終わると、弊社は販売期間中の売り上げを含めた感想を、出展者から頂戴いたします。
毎回、丁寧に記入して下さる方。毎回、白紙で提出される方。千差万別ですが、この方々には、共通点があります。
何事も丁寧な方の作品や、仕事ぶりは必ず結果が出ています。
「売れなかった・・・」というやや不満の気持ちで帰られる方は、次回も同じ結果になるような気がします。
モノがあふれ、買うものがないという飽食の時代に、素人の私たちが販売で、勝ち残るには、大量生産とは異なる価値を探している顧客の要望を、接客の中から感じ取らなくてはならないのです。
そうして「自分の得意」をどうやって形にしてゆくかが、オリジナリティに繋がり、ブランドになってゆくのだと思います。
コロナだけでなく、ものを売るには難しい時代になっています。
そのような時代にあって、ハンドメイドは良く頑張っているとおもいます。
AIが社会の中で重要な役割を果たし、2~30年後には既存の職種の半分はなくなっているとも言われています。
単純な仕事はなくなる時代が来ています。
もしかしたら、デザインなどAIのほうが素敵なものを作り上げるかもしれませんが、それでも1から10までを手掛ける仕事は人間でなくてはできないのです。
「欲と道ずれ・・・」表現はよくありませんが、この欲を接客に集中していただきたいものです。
結果、今までの自分のセンスや技術にプラスしていただければ・・・と思っています。