消費者ニーズの増加
世界人口の1/4は、飢えに直面していると言われています。
世界中で作る穀物のうち、2/3は家畜の餌になっています。
人が牛肉1ポンド(454g)を食するには、4~5ポンド(約2kg)の穀物が必要です。
人間が食べる一人当たりの肉の摂取量を5kg減らせば、残った穀物で飢えに苦しむ6,000万人の人を救えるそうです。
地球の温暖化に危機感が持たれて久しいのですが、今後、気温の上昇幅をパリ協定で掲げられた1.5℃までに抑えるには、現在の肉製品の消費を半分にする必要があるとも言われています。
ご存じでしたか?
牛のゲップで排出されるメタンガスの量は、人間の1000倍、地球が排出する全メタンガスの17%を占め、気球温暖化の原因の上位に挙がっています。
炭酸ガスの発生を減少させるための努力が必要です。
そのために私たちが一週間に肉製品300g、乳製品630g、牛乳1瓶×3本分を減らす努力が求められます。
勿論、一気に植物性に替えることは難しいので、先に挙げた分量を目安に、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか?
健康になる
肉類は脂肪=油が沢山含まれています。
人の平均体温は、36.8℃、動物の平均体温は38度、と人より少し高いので、人が肉を食べると動物の油は、体内で固まってしまいます。
これが中性脂肪へ変化し、血管や内臓の各部署で蓄積され、動脈硬化、心筋梗塞など重大な病気を誘発する原因にもなってしまいます。
地球に優しく、バランスのよい食事
肉や魚を取らなくても大豆製品や果物をバランスよく食べれば、必要な栄養素は十分に取れます。
健康的であるために植物からとる重要な栄養素は、7つあります。
タンパク質・オメガ3系脂肪酸・鉄・亜鉛・カルシウム・ビタミンD・ビタミン12 です。
では一体どのような植物にこれらの栄養素が含まれているのかをご紹介します。
・タンパク質 ⇒ 納豆・高野豆腐・投入
・オメガ3脂肪酸 ⇒ ナッツ・アマニ油・エゴマ油
・鉄(ヘム鉄) ⇒ 小松菜・枝豆・サラダ菜・水菜・ホウレンソウ・果物やイモ類
※日本人が食事から摂取している鉄分の大半は、吸収されにくい非ヘム鉄です。
タンパク質やビタミンCの摂取が増加すると体内への吸収率が増えます。
・亜鉛 ⇒ カシューナッツ・小麦胚芽・油揚げ
・カルシウム ⇒ モロヘイヤ・小松菜・水菜
・ビタミンD群 ⇒ キノコ類
・ビタミン12 ⇒ 海藻類(干し海苔・味付け海苔・焼き海苔)
また、野菜を多くとるとファイトケミカルパワー(身体を錆びにくくする成分)が沢山取れます。
中でも大豆は、タンパク質の代表選手。
血液をサラサラにし、高コレステロールや高血圧の改善に役立ちます。
21世紀は、野菜と豆からタンパク質を取る時代です。
身体が本来持っている力を目覚めさせるそんな食品です。
ただし、五葷(ごくん)と言って、臭いの強いニラ・ニンニク・ネギ・ラッキョウ・アサツキは外します。
これらの植物は、食欲が出て、元気が出て良いと言いますが、神経を興奮させ、五臓に負担を掛けます。
人も地球も健康に
地球の温暖化が人類に災いをなしている今日
私たちが出来ることは何でしょうか?
欠かせない毎日の食事
ここには私たちが地球にできる事があります。
肉食を減らし、植物性の食事に徐々に切り替えてゆくことは、自分にも地球にも優しい行為なのです。
以上
千葉 眞実子