籐編み作家 伊藤 富美

作家名伊藤 富美
住 所千葉県印西市
作 品(皮)籐編み

山形県出身です。短大を卒業する年、就職のため上京しました。

在学中は幼児教育を専攻し保育士になりたいと思っておりました。

籐編みを始めたきっかけは、子供が幼稚園に入学した時です。自分の趣味を持ちたかったからです。

1本のひも状の状態の籐から、様々な編み方、デザイン、出来上がった作品の用途の多彩さに感動して、籐編み教室に30年通い続けました。

今、私は皮籐を専門に扱っておりますが、最初は丸芯から作品作りに入りました。

扱う素材感は異なっても、その多様な技法、無限に広がるデザイン力は今の私の基礎となっています。

籐、英名でラタンと言います。

竹や蔓(つた)の親戚ではなくヤシ科の植物です。

このラタンについて少しお話させてください。

籐の産地はインドネシアやマレーシア、フィリピンなど東南アジアやアフリカなど熱帯、亜熱帯のジャングルに自生するつる性植物です。

形状は節があり表面には棘があります。

他の植物に絡まって成長し、長いものでは200Mを超えるものもあるそうです。

良く節を汚れと思っている方がおられますが、これは葉を落とした節の後で自然の姿そのものです。

ラタンは使われる部位によって商品の形が変わってきます。

籐家具のフレームに使われるように、加工性に富み曲線をきれいに出せるのも籐の特質です。

勿論、カゴやざるなど私たちの日常に欠かせない素材でもあります。

先にも述べましたが、今私が使っている籐素材は、外側に光沢があり、表面がつるつるしている「皮籐」と呼ばれているものです。

比較的染めやすく、素敵な色合いのものが手に入ります。

私はこの素材感が好きで、デザインによっては服を選ばず、場所を選ばず、季節を選ばないバックを作っています。

皮籐で作られたバックのすばらしさを、一人でも多くの方に知っていただきたいと、千葉県の5会場、10教室を展開しています。

手作り展にも参加をしていました。初めて参加してから、20年ぐらいになるかもしれません。

教室の教材にしても、販売する商品にしても、いつも心掛けていることは、心を込めて丁寧に作るということです。

一生懸命作った作品は、作り手の成果です。が、これが販売された時から、商品に変わります。未熟さや、手抜きは許されないと思っております。

だからこそより良い結果を出すために、籐に限らず様々なものに関心をもって、毎日を過ごすようにしています。

家族の協力もあり、教室に出かける以外、一日平均5~6時間制作に没頭しております。

助手がいるわけでもなく、ひとりですべて手掛けているので、今の課題は制作時間の確保が課題です。

今は何でもすぐに安く手に入る時代ですが、心のこもった良いものは無くならないと思っております。

その為にも、自分を磨き、長い間多くの方々からお教えいただいた技術を伝えてゆくことを念頭に、日々頑張っております。

その為にも、まず健康であること。家族の支えがあって初めてできたことなので、家族を大切にしてゆきたいと思っております。

※この記事は、伊藤冨美氏のアンケートとインタビューから書き起こし、STA企画 青木が編集し、氏の了解を得ております。

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