東アフリカテキスタイル 織本 知英子 様

氏名織本 知英子
住所千葉県千葉市 在住
作品東アフリカテキスタイル
目次

「東アフリカの布、カンガに魅せられて」

千葉県で生まれ、早稲田大学 政経学部を卒業。旅行が趣味で、その中でも南の島が気に入り、毎年ハワイやバリ島、トンガ王国、サモア独立国などを訪れていました。

元々、現地の一枚布が好きで、インドネシアのジャワ更紗なども好きでした。

ある時、ふとアフリカに行ってみようと思い、ケニアを訪れた際、東アフリカ三大布帛の一つ、カンガと呼ばれる一枚の長方形の布の無限に広がる表現に圧倒されました。

このカンガについての本『KANGAS 101 USES』※注釈に現地で出会い、この本の日本語訳を出したら面白いのでは?と考え、いてもたってもいられなくなり、著者の方に英語で「日本語版を出版したいので、著作権を売って欲しい!!」と熱烈なラブレターを書き、著者のお二人とやり取りをしつつ、許可を頂けました。

1995年の事です。もう25年も経ちましたが、今でも、鮮明に覚えております。

東アフリカの布カンガを広めたい一心で、まず自費出版で制作した本を基にカンガの啓蒙活動を始めました。

一枚の布を紹介しても、皆さまにはただの布にしか感じないでしょう。
ただこのカンガには一枚布だからこその魅力と物語があります。それらを伝えるとともに
少しでも身近に感じて頂けるよう、製品にし、皆さまが手に取りやすいアイテムを制作しております。

元々は、19世紀後半、イスラームの文化から生まれ、巻き布として発展してきました。
東アフリカ女性のアイデンティティを示す布でもあり、イスラームの女性社会では正装としても用いられています。また、
これまでの伝統を表現する際にも用いられます。
布の絵柄もさまざまで、絵柄で社会・政治的な意味合いを持たせることもあり、その一つ一つを見るのがとても面白いです。さらに、一枚一枚にスワヒリ語のメッセージがプリントされていることも大きな特徴です。

カンガの啓蒙活動をしている最中、文化学園大学文化ファッション研究機構の共同研究員として、2009年から現地調査に携わりました。

まだまだ、カンガという名前すら聞いたことがない方も多くおられます。

今では、インターネットの広まりで、さまざまな情報を得ることができるので、昔ほど、情報不足ではないですが、逆に、全てのアフリカンプリント布=カンガという間違った認識が広まっていることがあり、とても残念に思います。

ブランドショップすらも、アフリカ風プリント布をカンガと呼び、販売しているのを目にします。

それは間違いで、東アフリカ独自の素敵な布を誤解した情報が先行しないように、情報発信に努めています。

間違った情報が広まるということは、まだまだカンガの啓蒙活動が不十分ということを表しています。

私が魅了された東アフリカの長方形の布カンガを多くの方に知って頂くことが、私の使命だと思い、これからも活動して参りたいと思います。

※注釈・・・『KANGAS 101 USES』の日本語版は、『カンガ・マジック 101(連合出版)』

作品紹介

カンガ布 
4,180円~
縦110cm×横150cm

カンガで作ったワンピース
17,600円

※この記事は、織本知英子氏のアンケートとインタビューから書き起こし、STA企画 佐藤智央が編集し、氏の了解を得ております。

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