アメリカからやってきた母の日
母の日にカーネーションを送る習慣は、100年も前にアメリカから、ヨーロッパを経て明治末期に日本に入ってきた素敵な行事です。
その起源は南北戦争までさかのぼります。
資料の書き写しになってしまいますが、お付き合いください。
母の日はアメリカ、ウエストバージニア州で始まり、州知事が毎年5月の第2日曜日を母の日とすると宣言をしたことから始まります。
これを提案したのは、アンナ・ジャービスという女性です。
彼女の母、アン・ジャービスは南北戦争で負傷した兵隊を敵味方なく介護し、やがて負傷兵がおかれた不衛生な環境の改善を求め「マザーズデー・ウォーク・クラブ」立ち上げ、負傷兵のケアを献身的に行っていました。
戦後も南北融和活動をおこなったり、女性の地位向上にも大きく貢献しました。
その母が亡くなって、娘のアンナは母を追悼する会を協会で開き、母が好きだった白いカーネーションを参列者に配った。
というのが母の日の起源と言われています。
ここから母親のいない人は白いカーネーションを、という習慣になったのではないでしょうか。
負傷者にとってアン・ジャービスはまさに母親のような存在であったでしょう。
日本の母の日
日本に母の日が伝わったのは、明治の末期から大正初期のころです。
青山学院の理事で宣教師の妻、ヘイプン夫人によって、キリスト教の協会を中心に広まっていきました。
昭和になって「大日本連合婦人会」が結成されると、皇后誕生日が母の日とされます。
しかしこれは普及しませんでした。
戦後になって、アメリカと同様に5月の第2日曜日が母の日となったのです。
母が欲しいものアンケート
クリスマスに次いで、プレゼント需要が高いのは「母の日」ではないでしょうか。
沢山の「母」がおります。
実母・義理の母・自分の子供の母、すなわち妻
幅広い年齢層の女性達が対象ですから、プレゼント用品はたくさんあります。
少し前までは「エプロン」「ハンカチ」等々が無難な候補でしたが、今やプレゼントのアイテムにタブーはありません。
でも一体母は何を求めているのでしょうか
アンケートの結果です
「何をしてほしいか」
- 一緒の時間を過ごす
- 花のプレゼント
- 手紙をもらう
- 何も期待していない
- お小遣い・ギフト券をもらう
「食べたいものは何?」
- 外食
- 手料理
- お取り寄せ
「やってほしいこと」
- 食事の用意
- 掃除
- 買い物
アンケート結果は案外現実的なものでした。
核家族の今日、嫁さんに何かをお願いしたくとも、子供に頼みごとがあっても物理的に無理なことが多いのが現状です。
一緒の時間を過ごしたい。一緒にご飯を食べたい。一昔前ならごく当たり前のことだったでしょう。
しかし、今はそんな贅沢な環境は極めてまれです。親との距離が離れて入ればなおさらでしょう。
だからこそ、せめて母の日には家族、兄弟が揃って楽しい時間を過ごしたいのです。
一緒に買いものに行きたい。今夜の食事を一緒に作りたい。
このように簡単なことがかなえられないのが、現実なのですね。
嬉しい最高のプレゼント
遠くにいる親は、子供や孫の声が聞きたいものです。ビデオや動画もありますが、是非手紙を届けてほしいものです。
手紙には、日頃口では言えないことが、素直に言える魔法があります。
形あるプレゼントは嬉しいものです。
それ以上に嬉しいのは、手紙やメッセージなのです。
私は、コラージュ(貼り絵)でメッセージカードを作ってみることをお勧めします。
簡単です。
下絵を書きます。大きな木でも、花束でも何でもよいと思います。
貴方の家族の写真を切り抜きます。
木の枝や葉、花びらに家族の写真を張り付けます
葉や茎に塗り絵をします。
余白に家族みんなのメッセージを、寄せ書きします。
簡単ですが、家族で作ると楽しいですよ。
「お母さん ありがとう」
花も、ケーキも嬉しいけれど、あなたのメッセージが何よりうれしいプレゼントです。
お母さんはきっとこう思っていると思います。
今年の母の日は5月9日です。