今年もついにやってきました。
青々とした柿の実が、半分白くなっているではありませんか。
生り年だった去年に比べ、今年の柿の実は数えれるほどなのです。
その分、形も大きさも申し分のない出来栄え。
と、思っていた矢先のことだけに、がっかりもし、はらただしくもある。
まだ渋いであろうと思っていたら、害獣に味覚はないという。
細い枝の先端になっているあの柿の実を、どうやってたべるのかしら。
3っつも、4っつも固まって実をつけた細い枝先は、かなりしなっているのに、自分の重さが乗ったら、どうやってバランスをとるのだろうか・・・
葡萄が終わって、やっとハクビシンが来なくなったら、今月はネズミの襲来。
こんな都会の住宅地の中で、夜な夜な出没する害獣に打つ手はないのです。
ハクビシンやタヌキ。クマネズミ。
いつ頃からこんな闇の世界が出来上がったのだろうか・・・
猿や猪が出たら大騒ぎになるが、タヌキやハクビシン、ましてやネズミごときはニュースにもならない。
父がいたころには、柿がネズミに齧られた話など聞いたこともなかったが、主が不在になった庭には、招かれざる客が、ひっそりやってきては、秋の実りを台無しにしてゆく
実が熟するころには、一つも残ってはいないだろう。
こんな状態が3年も続いている。
そのうちこんな状態にいつしか慣れてしまうのだろう。