父の庭先から『カラス』

入梅かと思うほど雨の多い日が続く。
今日も曇天。時々思い出したように激しい雨が降る。
こんな日は小鳥も来ない。
朝からカラスが騒々しく鳴きあっているが、何か良いことでもあるのか、それともその逆か。

からすには儀式のような行動をとることがある。
浅い眠りの朝は、カラスの大声で目が覚める。まだ薄暗い中、数羽のカラスは、いつも同じ屋根の上で鳴きかわしている。
皆おなじく真っ黒なので、個体の識別はできないけれど、いつもきまって同じ屋根の上、同じ電信柱の上で、ひときわ鳴きかわす。
終わるとてんでに去ってゆくのだが、朝のミーティングのようで面白い。

こんな日、何するわけでもなく時間が過ぎるのをじっと待っていると、カラスが昼のミーティングのためにまた集合している。
御面白いことに同じ屋根、同じ電信柱の上。

賢い動物。カラス
私はカラスと目が合って、ぞっとしたことがある。

ゴルフコンペで私のボールは限りなくOBの方向へ飛んで行ってしまった。
一人ごそごそとボールを探しに行った先にいたのはのは、真っ黒なたくさんのカラス。
誰も動かず、皆そっぽを向いて、私などはまったく無視。
しかし、しかし!
おそるおそる近づく私を横目でじっと監視しているのである。

瞬間脳裏をかすめたのは「楢山節考」
ボールなんて放っておいて私は逃げる。

屋根の上のカラスは怖くはないが、路上にたむろしているカラスは怖い。

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この記事を書いた人

6月生まれ
そのせいか、寒さより、暑さに強い
限界を超えた体重に苦慮して、昨年、カーブス入会
見た目より、感傷的で繊細(と自分では思っている)

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