父の庭先から『不思議なこと』

草むしりをしていると、ご近所さんが庭に回ってきた。

「昨日ね、どこかのお爺さんが、お宅の庭を覗き込んでいたのよ。何をしているのかと思ってね、しばらく見ていたら、じーっとあの松の盆栽を見ているのよ」

「この辺では見かけない顔だし、随分長く見入っているので、声を掛けたら、会釈して行ってしまったわ。随分色の黒い人だったわ」

誰なのでしょうか。私に心当たりはありません。
父は随分長生きをしたので、兄弟はじめ、親しい友人は皆亡くなっており、寂しい晩年だったのではないでしょうか。

そんな父の楽しみは、野菜作りであり、盆栽でした。
「気分悪くしないでね」ご近所さんは前置きして言うのです。
「後姿がなんだか、お父さんに似ているような気がしたの・・・」

五葉の松のこともあり、あの世で父は気になっていることがあるのだろうか。

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この記事を書いた人

6月生まれ
そのせいか、寒さより、暑さに強い
限界を超えた体重に苦慮して、昨年、カーブス入会
見た目より、感傷的で繊細(と自分では思っている)

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