父の庭先から『五葉の松』

覚えておられるだろうか?
工事現場の足場が強風で倒れ、東急東横線が不通になったことを。
その日は前夜から一晩中、本当に台風並みの風が吹いていた。

翌朝早く出かけた私は、五葉松の盆栽が、この強風で台座から落ちて無残な姿になっていないことを願いながら帰宅した。
誰が心配してくださったのか、鉢は床に下ろしてあって無事だった。

この松、父が遺していった盆栽の中では姿が美しく気に入っている。
背丈は70CMぐらい。左右に腕を広げ、少し斜頸していてかなり重い鉢植えである。

ご近所さんのお気遣いに感謝すると、知らないという。
まさか鉢が一人で降りるわけはあるまい・・・
とはいえ、他の誰も知らないという。

親しいご近所さんが笑いながら、「お父さんじゃないのかしら?」
それこそまさかだが、もし本当だったら、私が帰るまで待っていてほしかった。

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この記事を書いた人

6月生まれ
そのせいか、寒さより、暑さに強い
限界を超えた体重に苦慮して、昨年、カーブス入会
見た目より、感傷的で繊細(と自分では思っている)

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