父の庭先から『小野路のボケ』

車で送ってくれる方がいて、多摩から帰宅した。

小野路の道はすこぶる狭い上、バスに出くわしたら、小さい車がバックしなければならない。
私はこんな道が苦手で、何年もこの道を通ることはなかった。

大正時代の自由民権運動の拠点であったこの地区は、住民の強い意識と団結で、歴史的価値の保存された一角であった。
が、時代の流れか、道路は幾分拡張されていたのには驚かされた。

随分家が建ち、小野路の良さが失われつつあるなと思いながら、梅の林を通りすぎた。
里山はまだ冬のまま、静まり返っているが、よくよく見れば小さな春が、足元に訪れている。

人の運転する車に乗かっているのは楽しい。
あっちこっちと目をやりながら、いろいろなことを思い出す。

父はドライブが好きだった。
どこかへ行きたいというのではなく、車に乗って景色を見ているだけで楽しいんだと話していた。
もう少し私の運転がうまかったらよかったのに・・・と思うことがある。

小野路の土手から持ち帰ったボケは、今年もピンクと白のきれいな花を咲かせている。
それにしても、この花、ネーミングを変えた方が良い。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

6月生まれ
そのせいか、寒さより、暑さに強い
限界を超えた体重に苦慮して、昨年、カーブス入会
見た目より、感傷的で繊細(と自分では思っている)

目次
閉じる