父の庭先から『三寒四温』

「春は3日暖かいと、4日は寒い日が続くよ。」
「春の雨は、一雨ごとに暖かくなるけれど、秋の雨は一雨ごとに寒くなるんだよ。」

この頃になると、その日が寒いにせよ、暖かいにせよ、毎年同じことを言う父だった。

今日はどちらなのだろうか。
日差しは暖かいが、北風が強く吹いている庭に春はまだ遠い気がする。

今年も玄関の紅梅が、見事に咲いてくれた。

かなりの老木で、毎年大事な枝を切り落としている。
梅の木は腐ってしまうのだ。
幹に空洞ができ、芯から腐ってゆくのだが、外からは見えない。
そのうち、キノコが生えてきて初めて気づく。

父が亡くなって3年になるが、庭も随分様変わりした
何とか父の庭を残そうとしているが、草木は愛情の分しか答えてくれない。

ジャングルだった庭木のほとんどを、引き倒してしまった後悔。
残された小さな庭。

再び、一本、いっぽんが、たくましくなるまで、私はこの庭の管理人でいたいなぁ。

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この記事を書いた人

6月生まれ
そのせいか、寒さより、暑さに強い
限界を超えた体重に苦慮して、昨年、カーブス入会
見た目より、感傷的で繊細(と自分では思っている)

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