父の庭先から『帰宅』

今日もバスに乗って帰宅する。
運良く待たなかった。
駅のバスロータリーは、帰宅時は出発点で、出かける時は終点。
発車ガイドで女性のドライバーだと気が付いた。
日本でも、こんな大型バスをも女性が運転する時代なのだ。
30年前のアメリカでは、大型バスの運転にも女性が結構働いていたが、腕っぷしの太い、いかにも頑丈そうな黒人が多かった。
それにしても勇気がある。
私なんて、自分の家の車庫入れさえうまく収まらず、所狭しと置いてある植木鉢を壊してばかりいたものだ。
「なんだ、また壊したのか!」
「本当に下手だな!」
「なら、植木鉢を片付けてよ!」
帰るたびにこの繰り返しであった。

若い娘に違いない。
語尾が長い。
「次は第四小学校前でーす」

走り出すと頭がガクリと後に倒れ、停車のたびに頭がガクリと前に落ちる。
乗車区間4駅に対し、信号機停車を入れると11回停止する。
結構、長道中なのだ。
運転手の顔をチョイ見しながら降りて、家路につく。
今日の父の庭は平和であったろうか。

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この記事を書いた人

6月生まれ
そのせいか、寒さより、暑さに強い
限界を超えた体重に苦慮して、昨年、カーブス入会
見た目より、感傷的で繊細(と自分では思っている)

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